飲んで紫外線から肌をケアする飲む日焼け止め。
塗らなくていい分、夏場以外でも利用しやすく、手間が少なくて済むのが大きな特徴です。
しかし、今までの日焼け止めとは何が違うのでしょうか?
その中身や特徴、日焼け止めクリームやおすすめなどを交えて飲む日焼け止めとは何だろうを見ていきましょう。
飲む日焼け止めとは!
日焼け止めを考える前に、紫外線の事をちょっとおさらいしておきましょう。
飲む日焼け止めで紫外線対策
「小さな頃お日様の下で真っ黒になるまで遊ぶことが健康良い」なんて聞いた事ありません?近年それは間違いで過度に紫外線を浴びる必要はむしろ健康に悪いといわれます。
紫外線は日焼けを招き、シミやシワの原因になる、将来の老化の原因、メラニン色素が少ない色白の人は皮膚がんの元になってしまう非常に厄介な存在ですね。
しかし、一方人間の体にとっては紫外線は必要不可欠な存在。紫外線を浴びることで体内に生成されるビタミンDは体の成長を助け、骨の形成などにはなくてはならない存在なんです。
良いことがあれば、悪いこともあるのが紫外線。
夏場はしっかり紫外線対策しているけど、春、秋、冬も日焼け対策している人はあまり見かけませんよね。
しかし、日本に住んでいるとほとんどの季節は紫外線対策が必要なんです。
紫外線の強い季節
気象庁が発表しているUVインデックス。WHO(世界保健機関)の基準で紫外線強さなどの警告を行っています。
実際グラフを見てわかる通り、2月あたりから紫外線が強くなり、7月にピークを迎えて、11月ごろまで続きます。
この間は「日中は出来るだけ日陰を利用しよう。出来るだけ長袖シャツ、日焼け止め、帽子を使用しよう。」となっています。
頭の中で思っている以上の期間ケアする必要があるんですね。
そんな紫外線ですが、クリームを塗ったり、UVカットのコスメと肌に塗ってケアしてく方法が最も手軽な方法ですよね。
塗る日焼け止めと飲む日焼け止め。この違いを見ていきましょう。
飲む日焼け止めと従来の塗る日焼け止めの違い
飲む日焼け止めとは、を考えるには塗る日焼け止めとの比較から考えてみるのがわかりやすいです。
塗るタイプの日焼け止めの効果とデメリット
塗る日焼け止めは、肌に直接塗ることでクリームやパウダーが紫外線を反射又は吸収することで肌に紫外線を寄せ付けません。
99%以上の紫外線をカットしてくれる商品も少なくないです。手軽に購入できるのも大きな特徴ですね。
強力な効果を持つ反面デメリットも存在します。
最もわかりやすいのは誰しもが感じたことはあることだと思います。「手間」「めんどくさい」ことでしょう。
毎日1度だけなら頑張れるかもしれませんが、塗る日焼け止めの持続時間は2~4時間程度。こまめに塗らなければ意味が薄いものになります。
更に、当たり前と言えば当たり前塗った場所にしか効果はありません。髪、頭皮、薄着になれば背中、デコルテ、足などにもケアする必要があります。
仮に、毎日細かく塗って日焼けケアしたとしても今度は紫外線を浴びないことで弊害が生まれます。
紫外線を浴びないことで、ビタミンDの生成の妨げになることです。
紫外線散乱剤
ノンケミカルとパッケージ書いていることが多いですね。
酸化チタンや酸化亜鉛といった成分が利用されています。成分の名前からなんとなく想像できるかもしれませんが、金属の力を借りて紫外線対策を行います。
肌に塗った金属酸化物が降り注ぐ紫外線を反射、拡散。肌へのダメージを防いでくれるんです。
また、肌の表面に金属のクリームを塗るだけなので肌への負担が少ないのも特徴ですね。
しかし、日焼け止めクリームを塗ってベタベタする、気持ち悪いなんて思いをしたことないでしょうか。紫外線散乱剤は塗った後の感触が悪いことが多く、しっかり伸ばしたつもりでも白く残ったりと少々勝手が悪いのが難点です。
紫外線吸収剤
日焼け止めクリームというよりは化粧品などに含まれることが多いのが紫外線吸収剤です。
塗った紫外線吸収剤がその名前の通り、紫外線を吸収してくれます。
非常に強い力を持っているのが紫外線吸収剤。SPFが高い商品にはほぼ使われています。
塗り心地も滑らかで、無色透明なので白く残るようなもなく非常に使い勝手は良いです。
SPFが高い商品でピンときた人もいるかもしれませんね。その非常に強い効果に対し、肌への悪影響も非常に大きいのも特徴です。
紫外線を吸収することで別の化学物質に変化。それが紫外線吸収剤の強さなんですが、裏を返せば変化していった吸収剤は無くなっていくことになります。
つまりは、時間と共にその効果はどんどん薄くなっていくことになります。細かなケア(塗りなおし)をしていかなければ、本来の力を発揮できません。
強力な効果は、しっかりと洗い流さなければ残った日焼け止めクリームが肌を痛めつける原因になってしまいます。
強力な効果に対しデメリットが多く扱いが難しいのが紫外線吸収剤になります。
飲む日焼け止めの働きの効果とデメリット
海外セレブの間では利用していて当たり前といわれている飲む日焼け止め。日本ではここ数年で一気に人気になりましたね。
飲む日焼け止めの働きというのは、塗る日焼け止めと違い紫外線を遮断するものではありません。
通常、肌に受けた紫外線がシミやシワ、黒ずみなどの原因となります。それが活性酸素の存在です。
肌に受けた紫外線から発生する活性酸素を取り除くことで肌のダメージを減らすことが目的になります。
飲む日焼け止めで利用される素材で効果が現れるまでの期間が変わり、除去の臨床結果もことなります。
飲む日焼け止めだからといって適当に選ぶのではなく自分の目的に合った飲む日焼け止めを選ぶことが大切です。
現在販売されている飲む日焼け止めの成分の特徴を交えてみていきましょう。
ニュートロックスサン
国産の飲む日焼け止めで多く利用されているニュートロックスサン。スペインの大学で開発されたこの成分はシトラス果実、ローズマリー葉から抽出したポリフェノールの力で作られています。
ミススペインも利用していることから有名になった成分でもありますね。
大学が開発ということでしっかりしたエビデンス(利用結果)が公表されており数字でどれだけ紫外線が防げるのか確認できるのは初めての方にススメやすい商品とも言えます。
ニュートロックスサンの利用量は商品によって違うので(大体公表されている)それを目安に購入するのが良いと思います。
レッドオレンジコンプレックス
名前からわかる通りオレンジの成分を利用した成分です。
臨床試験で100㎎/日を15日続けた結果紅斑を比較して30%の低下が確認されたと記録されています。
他の成分に比べ、効果が表れるのが早く一方効果がやや少ないのが特徴です。
パイナップル
皆さんお馴染みのパイナップル。南国生まれのパイナップルは美容や美肌といった成分が沢山含まれています。
その中でも注目されているのがセラミドとフィトール。セラミドは肌の内部の細胞と細胞の隙間をうるおいで埋めてくれる重要な成分です。
細胞の隙間が開いていると、紫外線もその隙間を通って肌の奥底まで届いてしまう事になります。自然の力で体を作り紫外線に負けない肌を作っていきます。
フィトールは肌の黒ずみに働きかけてくれます。紫外線を受けることで肌の内部のメラニン色素が刺激されます。すると黒ずみの元となるメラニンが発生し、黒ずみ、シミといった症状が発生するわけです。
このフィトールはメラニン色素に働きかけメラニンの抑制、シミ、そばかす、黒ずみといった原因を根っこから無くしてくれるという訳なんですね。
他の商品に比べると、明らかに価格が安いのが特徴ですね。
シダ
シダから抽出されたエキスは日本での飲む日焼け止めの火付け役、ヘリオケアで使われていることで有名です。
紫外線を受けた体からDNAの損傷から守り、黒ずみの原因のメラニン色素の抑制に働きかけてくれます。
世界中の皮膚科学会で臨床結果が発表されていてその効果に疑いの余地はありません。
またアメリカでは25年も前から利用されている商品なので実績としても申し分ないでしょう。
飲む日焼け止めをまとめると
飲む日焼け止めは、人気がうなぎのぼりといっても日焼け止めクリームに比べれば認知がかなり低いですね。
商品を選ぶのに苦労されている人も少なくないのが現状です。
女子肌編集部が調べた結果(人気、価格、成分の実績・エビデンス)はニュートロックスサンを利用している商品が優れているとオススメします。
飲む日焼け止めとは。塗る日焼け止めの違いとは
飲む日焼け止めも塗る日焼け止めも一長一短ありどちらの方が優れているというものでは無いんですね。
最も理想的なのは、飲む日焼け止めを飲みつつ10時~15時の紫外線の強い時間帯に塗る日焼け止めを塗るといった方法でしょう。
これで塗る日焼け止めを何度も塗らなくても十分ですし、飲む日焼け止めを飲んでおけば最悪塗り忘れたとしても最低限のケアはできます。
自分のライフスタイルに合わせて選んでみましょう。
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