紫外線が肌に悪影響を及ぼすことは、知っていらっしゃる方も多いと思います。
しかしなぜ、紫外線は肌に悪影響を及ぼすのでしょうか?
紫外線に負けない体を作るためにビタミンを取ろう
これは紫外線を浴びると活性酸素が発生し、シミ・シワといった光老化の原因の一つと言われているためです。
活性酸素は、本来は体内に入ってきた細菌を死滅させる免疫機能として働きます。
体を守るためにも、体に酸素を取り入れるたびに活性酸素は作られています。
しかし過剰に活性酸素が発生してしまうと、正常な細胞まで傷つけてしまうのです。
活性酸素を中和してくれる酵素も体内で作られますが、20歳をピークに加齢と共に減少してしまうのです。
結果、活性酸素はますます活発化し、シミ・シワのようなものから生活習慣病やガンといった体へ悪影響を及ぼしてしまいます。
さらに病気の約90%は、活性酸素が原因とも言われています。
したがって、体にとって必要な活性酸素ですが、年をとるにつれ減らさなくてはいけません。
活性酸素を減らすには、ビタミンACE(エース)と呼ばれるビタミンが有効です。
ビタミンACEとは、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEの3つを指します。
ビタミンACEをしっかり摂取することで、紫外線から体を守りましょう。
美肌を作ってくれる。素敵な成分。ビタミンC
体の抗酸化力は、30歳付近から急激に弱まってしまいます。
弱まってしまった抗酸化力を補うには、強い抗酸化力を持つビタミンCが効果的です。
また、ビタミンCは紫外線により生成されてしまうメラニンを抑制し、還元する効果があります。ビタミンCを摂取すれば、シミの予防・無色化が期待できます。
ビタミンCには、肌のハリやツヤ、うるおいなどにも効果があります。
紫外線の種類の1つUV-Aと呼ばれるものがあります。
UV-Aは肌の奥深くまで浸透し、肌のハリの元であるコラーゲンを破壊してしまいます。
コラーゲンを合成する際、ビタミンCがサポートしてくれます。
結果として破壊されてしまったコラーゲンを増加させ、肌にハリやツヤ、うるおいを取り戻すことができるのです。
美肌を作るのに欠かせないビタミンCですが、実は食べ物から摂取することは大変難しい成分です。
ビタミンCの特徴として、水溶性かつ加熱に弱いことがあげられます。
ビタミンCが含む食べ物を水洗いするだけで、ビタミンCは水に流れてしまいます。
また調理中に加熱されると、すぐに分解されてしまうくらい、ビタミンCは熱に弱い成分です。
そのためビタミンCを多く含む食べ物を食べても、調理の段階で流れたり壊れたりしてしまいますので、実際にはビタミンCを摂取できていないケースが多いです。
しかも、ビタミンCは体に溜め込めておくことができない成分です。
必要以上に摂取しても、すぐに排泄されてしまいます。
したがって、美肌を作るためには毎日摂取することが必要です。
素早く酸化、他の成分を助ける。ビタミンEの働き
ビタミンEは酸化されやすい特徴を持ちます。
ビタミンEは細胞を覆う細胞膜に多く存在しているため、活性酸素が細胞を攻撃する前に素早く結びつきます。
ビタミンEの働きにより活性酸素は除去され、細胞の酸化を防ぎ、老化を防止することができるのです。
またビタミンEはビタミンCと一緒に摂取することで、相乗効果が得られます。
一度活性酸素を除去すると、ビタミンEの活性酸素を除去する力がなくなってしまいます。
ビタミンCには、この無力化したビタミンEを元に戻す効能があります。
これにより力を取り戻したビタミンEは、新たな活性酸素を除去することができます。
このようにビタミンEとビタミンCを一緒に摂取することで、より美肌効果を得ることができます。
ビタミンEは、脂溶性ビタミンという種類のビタミンです。
脂溶性ビタミンは水洗いをしても流れるにくい性質を持ちます。
また油を使って調理をしてあげると、体への吸収がよくなります。
肌に働きかける。ビタミンA
ビタミンAは、ビタミンCやビタミンEと同様に抗酸化作用を持ちます。
また、コラーゲンの生成を促進する効果も持ちます。
紫外線を浴びてしまうと、ビタミンAの一部が著しく減少してしまいます。
結果、活性酸素増加に繋がり、シミ、シワの原因になってしまいます。
特に女性は、生理中はビタミンAが減少してしまいます。
このため紫外線の影響を受けやすく、日焼けが酷くなる等の肌への悪影響が大きくなってしまうのです。
ビタミンAも脂溶性ビタミンです。
脂溶性ビタミンは水洗いに強く、油料理との相性も良いので、日ごろから摂取しやすいビタミンです。